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2007年4月26日 (木)

効率的フロンティアを求めるときの個人向け国債の扱い

読者の方からメールで質問いただいたのですが、同じような疑問を抱いている方もみえると思いますので、blogにて回答させていただきます。

(質問)
効率的フロンティアを求めるにあたり、個人向け国債はどのように扱えばいいのでしょうか?
案① 日本債券セクタに分類する
案② リスクフリー資産として扱う

(タロットの回答)
論点を整理するため、まず伝統的な「固定金利の国債」で考えてみたいと思います。この場合、金利と債券価格は逆相関の関係の性質であり、また元本が保証されるのは満期まで保持した場合のみです。この場合、もちろん日本債券セクタに分類することになります。
一般に日本国債のリスク・リターン・相関係数はこの「固定金利の国債」から求められています。
次に、「変動10の個人向け国債」について。この商品の特徴として、金利と逆相関の関係にないこと、また1年経過後は元本保証されていることを考慮すると、伝統的な日本債券よりは(1年未満では中途解約できない)定期預金に近いと考えるべきだと思います。僕の感覚では、リスクフリー資産と考えたほうが馴染みやすいと思います。
最後に「固定5の個人向け国債」ですが、これは前述のどちらの商品とも性格が違いますが、個人的には日本債券セクタに分類したほうがピンときます。

もちろん、「変動10の個人向け国債」を日本債券セクタに分類することが一概に間違いとはいえないのですが、その場合の実質的な相関係数は、一般的な日本債券の相関係数とは大きくかけ離れているかも? ということに留意する必要がありそうです。

2007年4月 5日 (木)

小規模企業共済と確定拠出年金の比較

僕は基本的には某SNS(ミ○シィ)が主な活動していまして、こちらのブログは[分室]という扱いで、なかなか更新が滞りがちなのであります。

#僕は理系の人間で、文才がないと思っていますので、
#「自分が書くしかない」というネタ以外は筆が進まないと
#いうのも正直ありますが(^^;)

とはいっても、こんなブログを定期的にチェックしていただいてる読者の方もいらっしゃいますし、あんまり更新の感覚が空いてご心配掛けるのもあれなんで、今日は自営業者にお勧めの「小規模企業共済」の紹介と、確定拠出年金や国民年金基金との比較記事を書いてみたいと思います。
#自営業者以外の方には役に立たない記事です。
#あしからず・・・

○小規模企業共済とは
小規模企業共済 というのは、カンタンにいってしまえば、「自営業者が自分の退職金を積立てる場合は、節税のメリットを与えてあげますよ」という制度です。毎月7万円まで積立てることができ、全額が所得から控除できます。

○給付について
給付についてはいろいろな種類があるのですが、自己都合による解約などはペナルティとして不利な条件になる可能性があります。もちろん、ご自身の自営業の業態によるのですが、基本的にはリタイアするときに「廃業」という形をとれる(≒後継者をたてない)方が有利になります。僕のようなSOHO個人事業主には、特に向いているといえそうです。
以下の比較記事は、この、リタイア時に「廃業」するというケース(A共済金)で比較を行っています。

 

■毎月の拠出限度額
小規模企業共済(以下、共済)...毎月7万円まで。全額が所得から控除できる。年払いもでき、ちょっとだけ有利
国民年金基金.(以下、基金)...401kと合わせて毎月6.8万円まで。全額が所得から控除できる。年払いもでき、ちょっとだけ有利
確定拠出年金(以下、401k)...基金と合わせて毎月6.8万円まで。全額が所得から控除できる。年払いはできない

■運用方法
○共済...現在の予定利率は1.0%であり、情勢に応じて変動する。 
◎基金...現在の予定利率は1.75%であるが、加入時の予定利率がずっと適用される。そのため、かなり昔から加入している人は「お宝基金」かも!?
○401k...説明不要ですね。自己責任の運用であり、もちろん元本の保証もありません

■通常の給付タイミング
◎共済...廃業時。何歳であっても受け取れる
△基金...基本的に老齢給付
△401k...基本的に老齢給付

■中途解約できる?
◎共済...ペナルティがあり、元本割れリスクもあるが、中途解約できる。
×基金...できない
×401k...基本的にできない

■拠出金を担保にした貸付
◎共済...1.5%固定金利で拠出金額の80%くらいまでカンタンに借りれる。条件を満たせば、もっと有利な貸付種類もある。
×基金...できない
×401k...できない

■毎月の掛額の減額
×共済...特殊な理由(経営難など)を金融機関が確認した場合のみ
△基金...最低3口は加入し続ける必要あり
○401k...減額はできるが、手数料が割高に感じる

■インフレ・リスク
×共済...インフレに弱い。一応、付加共済金制度があるけど・・・
×基金...インフレに弱い。
○401k...株式に投資するファンドをメインにすれば、インフレには比較的強い

■特殊なリスク(個人的な主観です)
○共済...特に見当たらない
△基金...国民年金制度が破綻したときに、無傷ですむかどうか
△401k...特別法人税の問題が残っている


最近、じわじわと個人型確定拠出年金が人気を集めつつあるようですが、自営業者であれば、ぜひこの「小規模企業共済」も、検討対象に加えられてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、僕はこれら3つとも全て加入しています(^^)

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